息抜きがてら…

サイトの更新の息抜きがてら、よその子でショート書いてました

短い上に微妙な仕上がりとなっております

いや、天薙さんからのネタを、ね…？書いてみたくなったんだ…！

つー訳で折り畳みにはウチの霧生ちゃんと天薙様宅の轟さんのショートがございます

轟さんが偽者とかは言わずもがなですが、そこはあえてスルー方向で（オイ）

てかすみません天薙様、轟さんのかっこよさと天薙様のネタの良さが微塵も出せなかった…orz！！

因みに場所は轟さん達がいる世界の設定です

では読んでやるとという方だけレッツゴー！！

海面に写る満月が見事な、そんな夜
海沿いにある小さな町から離れた丘に、その男はいた
丘にある木に背を預け、男…轟は眼下にある町を見下ろしていた

「ヨォ、こんな所にいたのか」

不意に聞こえた声に、轟はスッと目だけを向けた
声の主は、霧生と言う以前に轟が晩酌を共にした男であった

「…アンタか」

轟はそう言うと、再び視線を町へと移した
そんな轟に、霧生は黙ったまま轟の隣へと腰を降ろした
お互い言葉を交わす事無く、時間だけが過ぎていく
そんな中、遠くに聞こえる小波の音に混じって、トクトク…という水音がした

「ほらよ」

そう言って、霧生は朱色の鮮やかな杯を轟へと差し出した
杯の中には、透き通った日本酒が注がれていた

「‥悪ぃな」
「前に一杯飲ませてもらったからな、その礼も兼ねてだ」

霧生はそう言って、自分の杯に酒を注ぎ始めた
小波が遠くに聞こえる中
特に言葉を交わす事無く、2人だけの晩酌は続いた
霧生が持ってきた日本酒が半分になった頃

「…っ…」
「ん？どうかしたのか？」

轟の様子が少しおかしい事に、霧生は気がついた
俯いたまま額を押さえて何かを呟いている轟に、霧生は眉間に皺を寄せる
声が小さすぎて、全ては聞こえなかった
だが時折聞こえる、己自身を責めるような言葉

「…面倒臭ぇ事考えるなよ、酒がまずくなる」

そう言いながら、霧生は空になっていた轟の杯に酒を注いだ
しかし轟は注がれた酒を飲もうとせず、俯いたまま杯に映る月を見ていた
そんな轟を見て、霧生はため息をついた

「…まだ付き合いの浅い俺が言うのもあれだがな。
　アンタはアンタが思ってる以上に”良い男”だと俺は思うぜ？」

霧生はそう言って、ガッと轟の首に腕を回した
轟は霧生のいきなりの行動に、呆然と霧生を見た
驚いた表情をしている轟に対して、霧生はフッと笑みを浮かべて

「自分を責めてどうするよ、アンタらしくもねぇぜ？」

そう言いながら、霧生は乱暴に轟の背を軽く叩いた
霧生の言葉に、轟は目を細め

「…そうだな…」

そう言って、杯の中の酒を飲み干した

「霧生」
「おう、どうした」
「…ありがとう」

轟のこの言葉に、霧生は一瞬動きを止めた
しかしフッと口元に笑みを浮かべ

「礼には及ばねぇさ」

そう言って、杯に残った酒を飲み干した
小波が遠くに聞こえる、月夜の晩
男2人の静かな晩酌は、月が沈むその時まで続いたのだった

※懺悔的な後書き
アハハハハハ！ホントごめんなさいすみません（土下座）
色々誤魔化したりしたところがありますが、もう色々と一杯一杯…（おまっ）
すみません天薙様！勝手に轟様を借りちゃってすみませ（吐血）