調子に乗って「追跡中」

密室脱出煽り文に拍手ありがとうございました！
嬉しいよ嬉しいよ（´∀｀）v
そして調子に乗って「逃走中」のパロ「追跡中」
まぁ勘の良い方はすぐわかるかしら（笑）

1秒、また1秒･･･
時計の針やデジタル表示板が、時を刻む
さぁ、もうすぐ「狩り」の時間だ

「皆の者、準備の程は出来ておるか？」

パチン、パチン･･･と何かを開けたり閉じたりする音と共に、女性特有の柔らかい声が部屋に響いた

「言われずとも･･･もう既に手筈は整っていますよ」

そう言ったのは、黒いスーツに身を包んだ初老の男
今はいつもつけているモノクルの代わりに、黒のサングラスをかけている

「そーそー、もうすぐたっのしいゲームが始まるんだし」

そう言ったのは赤毛の女
彼女もまた、初老の男と同じく黒のスーツに黒のサングラスをしている

「”ハンティング”、か･･･血が騒ぐねぇ･･･くくっ」

そう言って笑ったのは、金髪の男
いつもなら独特の口調でおどけていると言うのに、今はまるで別人のような雰囲気を出している

「ったく･･･あんまりはしゃぎ過ぎんじゃねぇぞ、後が面倒くせぇ」
「この前のように、勢い余って命まで狩ったりされては面倒だからな」

金髪の男に文句を言ったのは2人の男
片方は顔に立ち傷がある男で
もう1人は長い黒髪を1つに束ね、肩から流している男だ

「もしこの前のようになりかけましたら、私が止めに入りますので」

そう申し出たのは深緑の髪の女
サングラスを掛けているからか、今はいつもしているマスクはつけていなかった

「さて･･･ではそろそろ始めるとするかの」

パチンっ！と音を立てて、扇子が閉じられた
扇子を持った女の目線の先には、いくつもあるディスプレイ
それらに写されているのは･･･様々な世界より募った、「逃亡者」

「さぁお前達、今この時より”狩り”を始めようぞ！」

解き放たれた黒きハンター達
逃亡者達は、彼等から逃げ切ることは出来るだろうか

「番犬は放たれた･･･せいぜい捕まらぬように気をつけるのだな･･･逃亡者諸君？」