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ネタやら日々の出来事を書きなぐる処。
2017年12月19日 (Tue)
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2010年01月17日 (Sun)
前回の蜘蛛と蝶さんです。
とりあえず後程後書きカクヨ

今日もまた、彼女を見かけた
夜空に散らばった星空のように
キラキラと光に反射して眩く光る、大きな翅
その翅で、空を優雅に散歩するその姿
実に、心惹かれた

「そんな所で、何をしてらっしゃるのかしら?」

まだ日も高い午後
日陰に身を隠して、じっと辺りが夜の闇に覆われるのを待っていた時だ
普段なら気にも留めずに行ってしまうあの蝶が、私に話しかけてきた

「おや・・・御機嫌よう、お嬢さん」

日向は、私のような者が出る場所ではない
彼女のいる日向の方へ顔だけ向けて、軽く彼女へ挨拶をした
私の姿など晒してしまったら・・・目の前の蝶はあの青空の下へ飛び去ってしまうだろうから

「そんな物陰に隠れていないで、出てこられてはどう?」
「いえ・・・私のような日陰者には、太陽の光は眩しすぎまして・・・」

私はそう言って、彼女に見せ付けるようにフードを深く被りなおした
別に、太陽の光など眩しいとは思わない
けれど、あの光の元では・・・私の姿は隠れようが無い
酷く醜い、他者を喰らって生きる己の醜態を・・・隠すための闇が存在しない
だから私は、この日陰から出る事は出来はしないのだ

「そうなの・・・あら?貴方の後ろで光っているそれは?」

興味深げに、蝶は私の後ろを指差した
振り返れば、少し差し込む日差しに反射して光る・・・蜘蛛の糸

「あぁ・・・これは、私が作ったものですよ」
「そうなの?とても綺麗なモノね・・・ねぇ、もっと近くで見てもいいかしら?」

そう言って、彼女は日陰へと入ってこようとした

「いけません」

私はそんな彼女を片手で制止し、日向へと踏み止まらせた

「あら、どうして?」
「・・・貴女のような方が、このような場所へ入ってはいけませんよ。
 何が出てくるかわかったもんじゃない・・・」

例えば・・・貴女のような美しい蝶を狙う、卑しい蜘蛛とかね?
そう言い掛けて、私は言葉を飲み込んだ
何故そうしたかは、よくわからない
・・・でも、この言葉を言ってしまえば・・・彼女の姿さえも見ることが出来なくなってしまいそうで
・・・それが、とてつもなく・・・恐ろしく感じたのだ

「さぁ、日が暮れないうちに貴女のいるべき場所へお帰りなさい」

私はそう言って、そっと彼女の背を押して日陰から遠のかせた

「貴方は帰らないの?」
「私のいるべき場所は、ここですのね」

苦笑交じりにそう言うと、蝶はフッと微笑んだ

「なら、また明日も会えるわね?」

その言葉に、私は少し戸惑った

「じゃあ、また明日もお話しましょ?」

そう言って、大きな翅を羽ばたかせて飛び去る蝶
いつも遠目から見ていただけだったというのに
とても、とても近くなってしまった
手を伸ばせば、届く距離

「・・・また明日、ですか・・・」

いつこの不安定な関係が壊れるか分からない
ずっと続くかもしれないし、もしかしたら明日にでも壊れてしまうかもしれない
けれど、けれど今は・・

「少しだけ、この時間を楽しむことにしましょうか・・・」

深入りしてしまってはいけない
だから、深入りしない程度に・・・これ以上距離が縮まらないように

「さて・・・そろそろ、狩りの時間ですね・・・」

不安定なこの関係を、崩さないようにしなければ・・・


 

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